製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ/毛捌き機
製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ/毛捌き機

今日は引き続き本鬼毛箒を作る予定でしたが、午後からは「鬼毛の毛ごしらえ」に変更しました。朝から空気が乾燥しすぎていて、原料の棕櫚鬼毛に急な乾燥によるクセが出てまとまりにくく、こんな日は鬼毛箒作りに不向きなのです。空気が極端に乾燥している日は、棕櫚皮箒作りか、毛ごしらえをします。
「毛ごしらえ」は、鬼毛箒の原料になる棕櫚繊維の下準備をする工程です。鬼毛箒の原料になるタイシ(未選別の棕櫚繊維)を水で濡らして、「毛捌き機(けさばきき)」のローラーに通して真っ直ぐに伸ばすと同時に短い毛を取り除き、棕櫚裁断用の刃物「パン切り」で箒に必要な長さに裁断して自然乾燥させます。

製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ/毛捌き機
製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ/毛捌き機

毛捌き機(輪転機)は、モーター付きの脱穀機によく似た形に、ローラーと太い針が付いています。繊維業などでもよく似た機械が使われるようです。とても危険な機械で、これまでお会いした棕櫚関係の職人さんの多くがこの機械のために大怪我をした経験があり、使うたびに緊張します。

製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ/パン切り
製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ/パン切り

これが棕櫚裁断用の刃物「パン切り」です。刃に付けたワイヤーを足で踏んで裁断します。町内の野鍛冶屋さんが作ってくださった、昔からある道具です。木の板で作った物差しを当てて、決まった長さに棕櫚繊維を裁断していきます。

製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ
製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ

切りそろえた棕櫚繊維は風通しのよい場所で自然乾燥させます。この後、さらに室内で乾燥させます。