引き続き、鬼毛(本鬼毛・タチケ)の選別をしながら、本鬼毛9玉長柄箒のパーツとなる玉(束)作りをします。 銅線や蝋引き麻糸を巻く時は、右手に革手袋をしています。細かい仕事も出来るように指先は出しておきたいので、市販の革手袋…
月: 5月 2017
本鬼毛箒の玉に足巻きをする
本鬼毛11玉長柄箒の玉(束)に「足巻き」をする工程。棕櫚箒の強度を高める為には、足巻きの長さ・きっちり作れているかどうかが重要です。 玉を玄翁で叩き、形を整えながら硬く足巻きをしていきます。玉は何番目の玉かにより微調整し…
本鬼毛の選別と玉作り
引き続き、鬼毛(本鬼毛・タチケ)の選別をしながら、本鬼毛9玉長柄箒のパーツとなる玉(束)作り。原料となる棕櫚繊維1本から選別して作る本鬼毛箒は、棕櫚箒作りの中で最も時間がかかります。その代わり、耐久性は最も高いのです。 …
ヒノキ柄の下準備と本鬼毛長柄箒の玉作り
ヒノキ柄(持ち手)の下準備は数本ずつまとめてします。鋸で必要な長さに切り、穴をあけ、全体に目の細かい紙やすりをかけます。 ご依頼の際「無塗装で」と指定がない場合は、長く使い続けても美しいヒノキの風合いや色を保つように塗装…
棕櫚本鬼毛長柄箒の玉作り
本鬼毛9玉長柄箒のパーツとなる玉(束)作り。棕櫚本鬼毛を銅線で縛り終え、ねじって留めた銅線を鋏で切ります。鋏は植木鋏です。
昔の棕櫚箒(江戸時代)4-棕梠箒売り/江戸職人歌合/藤原春季画/文化2年=1805年
江戸時代の棕櫚箒をご紹介します。「棕梠箒売り」の絵、藤原春季画の職人本「江戸職人歌合」(文化2年=1805年)。 棕櫚という字はいくつかあり、ここでは原文のまま「棕梠」としています。ちなみに「棕櫚・棕梠」という漢字の読み…
棕櫚本鬼毛の選別
本鬼毛11玉長柄箒作り。主原料となる1本選りの鬼毛(本鬼毛・タチケ)が足りなくなったので、未選別の棕櫚繊維(タイシ)束から本物の鬼毛を1本ずつ抜き集め、分類しながら揃えていきます。 ちなみに製作中は無音ではなく、たいてい…
棕櫚の書道筆・ほこり払い
棕櫚繊維で作った書道筆・大筆を2本作りました。棕櫚製の筆は個性的で面白い線が引けるそうです。 今回の書道用の筆の原料は、鬼毛箒の原料と同じ棕櫚繊維(タイシ)の、繊維が最も細く柔らかい部位だけを使って作りました。棕櫚繊維の…
子ども用の棕櫚皮5玉手箒作り
引き続き「皮5玉手箒・上(じょう)」作り。いつもは主に大人用の棕櫚箒を作っていますが、今日から製作しているのは「6歳以下の子が使う」とご依頼いただいた棕櫚箒なので、改めて色々考えながら製作していきます。 元々「皮5玉手箒…
皮5玉手箒の穂先を捌く
完成品の棕櫚皮手箒の形に組み合わせたら、穂先・床に当たる部分をほぐし自然乾燥させる工程に移ります。棕櫚皮箒の穂先をほぐし繊維状にすることを「捌く(さばく)」といいます。 画像1枚目の左が穂先をほぐす前の皮手箒、右が穂先を…
皮5玉手箒を合わせる
引き続き「皮5玉手箒・上(じょう)」の玉作りと、完成品の棕櫚箒の形に組み立てる「箒を合わせる」工程。 パーツとなる玉(束)をコウガイ(竹串)に順番に刺し、黒竹柄に銅線で巻いて固定していきます。 すべての玉を通し終えたら、…
皮5玉手箒の玉作り
「皮5玉手箒・上(じょう)」の玉作り。棕櫚皮を鋏で切り、重ねて束ねていきます。この段階では箒の穂先になる部分は、まだ繊維状にはほぐれていません。皮箒の穂先は後の工程でほぐし捌き(さばき)ます。 棕櫚皮箒は、あらかじめ選別…