棕櫚箒の持ち手の柄に通すコウガイ(太い竹串)を作るための竹の切り出し。コウガイは箒の構造上、非常に重要なパーツですが、箒が完成してしまうと表面から見えなくなってしまうため、棕櫚箒の内部に竹串が使われている事を知らない人も多いです。
今回は数年前から近所のお堂の裏で大きく成長していた孟宗竹を切らせてもらいました。竹の根元に近い部分を乾燥させて使います。師匠から、竹取りは真冬の間にするように教わりました。
コウガイは箒によって長さ太さが異なりますので、昔から箒にちょうど合うコウガイを、作り手が自分で竹を割って削り出して製作してきたそうです。