本鬼毛9玉長柄箒の柄付けの玉作り。これからコウガイ(竹串)を通す穴が正しい位置にあるかどうか、棕櫚繊維の上からクジリ(千枚通し)を刺して確かめます。
月: 3月 2017
倉敷市茶屋町の鬼面
棕櫚で出来ている身近なものをご紹介します。お祭りなど伝統行事の中で棕櫚が使われている事があり、時々意外な用途で「棕櫚素材を探している」と相談をいただく場合があります。 写真は我が家の玄関に飾っている倉敷市茶屋町の鬼面。鬼…
皮荒神箒3玉/黒竹柄の糸綴じ
釘や鋲を使わずに糸綴じで仕上げる皮荒神箒。以前、お客様から「小さな子どもがいて、大人が掃いているとすぐに真似をして棕櫚箒を使いたがるんです」という話を聞き、小さい子どもが掃いても危なくないように、万が一にも抜け落ちる可能…
皮片手箒の頭(アタマ)
棕櫚皮の手箒=片手箒の玉(束)作り。5玉のうち一番大きい玉(片手で掃く時に、体から一番遠い大きい玉)を「頭(アタマ)」、逆側の一番手前の玉は「押さえ(オサエ)」とよばれています。どちらも片手箒の構造上、特に重要な玉なので…
棕櫚皮を整える
棕櫚皮箒の玉(束)作り。棕櫚皮の繊維と繊維の間にある茶色の粉状の組織(「棕櫚粉」とよんでいる)が表面にたくさん付着している皮の場合、そのままでは作業を進めるのが難しいので、皮表面を手でこすって粉をザッと落としていきます。…
工房内の整理
昨日、知人から桐箪笥を譲り受けたので、工房に設置しました。以前は原料の保管に段ボール箱も使っていたのですが、木箱、特に桐箱が中身が湿気ずに良かったので、いずれはたくさんの桐箱か桐箪笥があるといいかもしれない、と思っていま…
皮手箒(片手箒)を合わせる
昨日から棕櫚皮の選別をして、幸いなことに良質な皮が何枚か見つかりました。必要な枚数の棕櫚皮が揃ったので、バラバラに作ってきたパーツ・玉(束)を完成品の片手箒の形に組み立てる「箒を合わせる」工程へ移ります。 まず、持ち手に…
引き続き皮箒の自然乾燥と皮の選別等
引き続き皮7玉長柄箒を天日干しにて自然乾燥。逆さに立てた状態で芯までほぼ乾燥させたら、今度は吊るして乾かします。逆さに干して広がってしまっていた穂先が、しばらく吊るすと落ち着いてまとまってきます。 他には、また思うような…
ANA機内上映番組「SKY EYE~和歌山編」(動画のご案内)
このブログでは写真ばかりの掲載ですが、この度、ANA機内上映番組「SKY EYE~空からのメッセージ~和歌山編」(動画)の中で、「【棕櫚箒】本鬼毛11玉長柄箒」製作の様子を昨年取材してくださったものがweb上でも閲覧可能…
皮片手箒の玉作りなど
引き続き皮5玉手箒・特選の玉作り。他に、ここ数日は空気が乾燥していたので、以前に伐採済みの孟宗竹(コウガイ用)を鋸で引いたり、保管場所の整理をしました。工房が狭いので物の置き場所に悩みます。やってみて初めて分かりましたが…
皮箒の自然乾燥
棕櫚箒の仕上げ乾燥方法は、自然乾燥です。皮箒は天地を返して天日干した後、さらに吊るして自然乾燥します。鬼毛箒の乾燥方法は皮箒とは異なり、日光に当たらないよう屋内で自然乾燥します。 師匠がしていたように、箒を逆さに立てるた…
皮箒の玉に蝋引き麻糸を巻く
皮5玉手箒・特選の玉作り。蝋引き麻糸を巻き締めて玉を作っていきます。