製作風景-【準備】ヒノキ柄(持ち手)
製作風景-【準備】ヒノキ柄(持ち手)

ヒノキ柄(持ち手)の下準備は数本ずつまとめてします。鋸で必要な長さに切り、穴をあけ、全体に目の細かい紙やすりをかけます。
ご依頼の際「無塗装で」と指定がない場合は、長く使い続けても美しいヒノキの風合いや色を保つように塗装します。無塗装の場合は、使ううちに手の油分や汚れが付きますので、やがてヒノキの色は黒ずんで、いつも手で持つ部分は艶感が出てきて、大工さんなどはそれを「使い込んだいい味」として受け入れてくださる方もいます。一方で、それを「汚れ」と感じる方がいるのも事実です。

塗装は、木の呼吸を妨げず汚れを防ぐガラス質塗料を塗り、乾燥したら紙やすりをかける、という工程を数回繰り返します。1枚目画像のヒノキで3回目のガラス質塗装を塗り終えたところです。
2012年にヒノキ柄の棕櫚箒を作り始めた時は、それまで木柄を付けた棕櫚箒の前例がなかったため、木の種類はどうするか、塗装するかどうか、塗装方法はどうするか等々とても悩み色々試しました。

製作風景-本鬼毛長柄箒
製作風景-本鬼毛長柄箒

ヒノキ柄の下準備と並行して、本鬼毛9玉長柄箒のパーツとなる玉(束)作りを続けます。