今日は十日戎(とおかえびす)。例年通り、弟子の頃に毎年師匠と歩いてお参りした神社へ新しい福笹(吉兆/きっきょう)をいただきにお参りしました。同じ道を歩くと、数年前に亡くなった師匠との思い出があれこれ浮かんできて、背筋が伸…
棕櫚箒-本鬼毛5玉小手箒[階段箒]作り
ヒノキ柄の【棕櫚箒】本鬼毛5玉小手箒[階段箒]の製作。本鬼毛荒神箒は、小さいながらも座敷箒の本鬼毛長柄箒と同じ原料(手で1本ずつ抜き集めた本鬼毛・タチケ)・同じ技法で製作する本格的な棕櫚箒です。 画像2枚目は、竹製のクサ…
棕櫚箒-棕櫚皮5玉手箒/特選の製作
【棕櫚箒】棕櫚皮5玉手箒(片手箒)・特選の製作。意匠は銅線巻き、持ち手は黒竹。 棕櫚皮手箒には品質「特選」と「上」があり、主な違いは主原料の棕櫚皮の品質と使用量です。それにより、見た目の美しさの違いだけでなく、掃き心地や…
棕櫚箒-棕櫚皮5玉手箒/上の製作
【棕櫚箒】棕櫚皮5玉手箒・上(じょう)の製作。意匠は銅線巻き、持ち手は黒竹。複数回選別し吟味した上質な棕櫚皮のよいところだけを切り揃え複数枚重ね束ねて箒を作ります。 画像2枚目に写っている白い紐は「引き紐」とよばれていま…
棕櫚箒のコウガイ用の竹を切り出す
棕櫚箒の持ち手の柄に通すコウガイ(太い竹串)を作るための竹の切り出し。コウガイは箒の構造上、非常に重要なパーツですが、箒が完成してしまうと表面から見えなくなってしまうため、棕櫚箒の内部に竹串が使われている事を知らない人も…
棕櫚箒-ロング小型手箒/棕櫚鬼毛(タイシ)製作
全長約90cm。腰をかがめずに掃くこともできる、少し長めの【棕櫚箒】ロング小型手箒・棕櫚鬼毛(タイシ)の製作。従来品の片手箒よりも小振り・軽量なので玄関や洗面所の床などの、ちょっとした掃除向きの棕櫚手箒です。
棕櫚箒-皮荒神箒3玉共柄の製作
【棕櫚箒】皮荒神箒3玉共柄・特注サイズの製作。「共柄(ともえ)」という箒は、持ち手に棒(黒竹柄やヒノキ柄)を付けない形の箒のことで、箒の穂先から持ち手までつながった棕櫚で出来ています。 こういった小箒の原料は、当地域の職…
棕櫚箒-棕櫚皮3玉荒神箒の製作
長めの黒竹柄を付けた棕櫚皮荒神箒3玉の製作。全長約50cm。製法は大きなサイズの長柄箒や手箒と同じですが、原料の棕櫚皮が異なり、当地域の職人の間で「スエマクリ(末マクリ)」とよんでいる皮を使います。中でも特に幅・長さが短…
棕櫚箒-持ち手の黒竹に繰子錐で穴あけ
黒竹柄の下準備。鋸で切り揃えた黒竹を面取りし、繰子錐(くりこぎり)で穴あけ。穴あけには、師匠も使っていた電動の卓上ボール盤も使いますが、離れに置いてあるため、ちょっとした穴あけなら手動式の繰子錐を使っています。
棕櫚箒-本鬼毛7玉長柄箒を合わせる
【棕櫚箒】本鬼毛7玉長柄箒の形に組み立てる「箒を合わせる」工程。意匠は銅線巻き、持ち手は黒竹。 麻糸と銅線を巻き「柄付けの意匠(えづけのいしょう)」をこしらえる(画像2枚目)。 この後、仕上げ工程・自然乾燥。
棕櫚箒-本鬼毛7玉長柄箒の玉を拵える
【棕櫚箒】本鬼毛7玉長柄箒のパーツとなる玉(束)をこしらえる工程。意匠は銅線巻き。まだ選別した本鬼毛が足りませんので、並行して毛ごしらえした棕櫚繊維束の中から原料となる本物の鬼毛(本鬼毛・タチケ)を手でを1本ずつ抜き出し…
紀美野町の小学生たちが工房見学に来てくれました
地元・紀美野町の小学生たちが工房へ社会科見学に来てくれました。町内の小中学生は普段の学校掃除で、私が4年前に作ってお届けした棕櫚皮の片手箒を今も使ってくださっているそうで、皆さん棕櫚箒の事は知っていたものの、実際に棕櫚箒…