特殊な棕櫚箒(棕櫚タワシ)「茶釜洗い/ツリガネ型」を作ります。 茶釜洗いは、茶道具・水屋道具の一つで、茶釜の底を洗うためのタワシのような道具です。棕櫚皮で作ります。形が釣鐘に似ているので「ツリガネ型」とよばれています。 …
月: 6月 2017
棕櫚箒-鬼毛(タイシ)9玉長柄箒作り
リネン色の蝋引き麻糸巻の、鬼毛(タイシ)9玉長柄箒の玉(束)作り。 蝋(ろう)引き麻糸はレザークラフト・革細工などに使われている美しく丈夫な糸です。あらかじめ蝋をたっぷりしみ込ませてある麻糸で、落ち着いた色調・独特の光沢…
棕櫚箒-鬼毛(タイシ)9玉長柄箒作り
鬼毛(タイシ)9玉長柄箒の玉(束)作り。まずは「小玉(しょうだま)」とよんでいる小さい玉を作ります。 9玉長柄箒の小玉は6つあり、他に箒両端の「耳玉(みみだま)」と中央の柄を付けた「柄付けの玉(えづけのたま)」とを合わせ…
鬼毛(タイシ)長柄箒作り
引き続き、鬼毛(タイシ)7玉長柄箒作り。足巻き部分はきつく銅線を巻いたら、作業台に固定した鉄板の上で叩いて平らに形を整えます。こうすると棕櫚繊維が締まって硬くなり強度が出ます。玉(束)が一揃い出来上がったら、棕櫚長柄箒の…
鬼毛箒(タイシ箒)の玉作り
鬼毛箒(タイシ箒)7玉長柄箒の玉(束)を作ります。鬼毛箒(タイシ箒)は、本鬼毛箒とは主原料が異なり、未選別の上質な棕櫚繊維を束ねて作る箒です。短い棕櫚繊維を取り除いた長い繊維を幾層か重ね束ねます。
昔の棕櫚箒(江戸時代)7-御煤掃/千代田之大奥/楊洲周延画/明治28年=1895年
江戸時代の棕櫚箒をご紹介します。江戸の上流社会で使われていた掃除道具が描かれている数少ない絵、江戸城本丸・大奥の「御煤掃」の絵の中に棕櫚箒が描かれています。 一番大きく細部まで描かれている棕櫚箒を拡大します。残念ながらや…
棕櫚箒-皮5玉手箒作り
引き続き棕櫚皮5玉手箒・特選を作ります。「アタマ」とよぶ、片手箒で一番大きく厚みのある玉(束)を作っているところです。棕櫚皮の一番良い部分がしかるべき場所にきているか、縛る前に確認しています。 ちなみに片手箒の場合、「ア…
棕櫚箒-皮5玉手箒作り
あらかじめ選別しておいた棕櫚皮をさらに吟味しながら、棕櫚皮5玉手箒・特選の玉(束)を作ります。後でこれら複数の玉を棕櫚箒の形に組み合わせた時に自然な佇まいになるように、棕櫚皮の色や質感などを揃えながら玉を作ります。
棕櫚箒-皮5玉手箒/上/ヒノキ柄を合わせる
ヒノキ柄を付けた皮5玉手箒(品質・上)作り。ヒノキの持ち手を付けた玉(柄付けの玉)に挿したコウガイ(竹串)に、残り4つの玉を順番に通し棕櫚片手箒の形に(組み)合わせます。組みあがったら次の工程、穂先になる部分だけを濡らし…
昔の棕櫚箒(江戸時代)6-笊売り/川柳絵本-新撰画本柳樽/渓斎英和泉 画/天保14年=1843年
江戸時代の棕櫚箒をご紹介します。「笊売り(ざるうり)」の絵の中に棕櫚箒が描かれています。この絵は渓斎英和泉画の川柳絵本「新撰画本柳樽」(天保14年/1843年)を元に、三谷一馬さんが再現・彩色し出版した「彩色江戸物売図絵…
棕櫚箒-ヒノキ柄の下準備と皮荒神箒3玉/黒竹柄付を作る2
楽しみに待っていた片手箒用のヒノキの棒が先日届きましたので、早速数本まとめて下準備をしました。美しい素材を目の前にすると身が引き締まる思いがします。ヒノキの注文を受けてくださる業者さんにはいつも本当に感謝しています。まず…
棕櫚箒-皮荒神箒3玉/黒竹柄付を作る
短い黒竹柄を付けた皮荒神箒3玉を作ります。荒神箒・小箒の製法は、大きなサイズの長柄箒や片手箒と基本的には同じですが、原料の棕櫚皮が異なります。皮荒神箒の原料は当地域で「マクリ(スエマクリ)」とよばれる、幅が細く肉厚で美し…