棕櫚皮荒神箒(小箒)を作るために、荒神箒(小箒)用の棕櫚皮を選別していきます。質・色・厚み・艶・傷の有無・長さなどをチェックしながら、どの種類の皮荒神箒(小箒)に適しているか、さらにそのうち何番目の玉(束)のどの部位に使用するべき皮かを判断し、製作を進めます。
棕櫚皮荒神箒(小箒)用の棕櫚皮は、座敷箒の皮長柄箒や皮手箒に使用する皮よりも幅・長さなどサイズが小さくて、繊維がきめ細かくて美しい質感をしています。棕櫚木の幹の中で皮荒神箒(小箒)用の棕櫚皮が採れる部位は、座敷箒用の大きな棕櫚皮が採れる部位とは異なり、木の最上部に近い部分です。棕櫚木の皮は、幹の上にいくほど新しく若い棕櫚皮が採れます。
- 引き続き鬼毛箒(タイシ箒)の玉作り
- 寺社・護摩壇・祭壇用小箒の製作