朝から日差しが暖かく空気も乾燥していましたので、午前中は棕櫚繊維(タイシ)の下準備「毛ごしらえ」をしました。毛ごしらえには、画像1枚目の「毛捌き機(けさばきき)」を使用します。
師匠から受け継いだ伝統的な棕櫚箒の製造方法はほとんどの工程が江戸時代と同様の手作業ですが、毛ごしらえに使う毛捌き機と、柄(持ち手)に穴をあける電動ドリルだけは機械です。毛捌き機のなかった時代には鉄製の熊手を使い手作業で毛ごしらえをしていたそうで、そのやり方も教わったのですが時間と力のいる重労働です。
毛ごしらえをした棕櫚繊維を自然乾燥させながら、工房に戻り【棕櫚箒】皮5玉手箒(片手箒)・特選作り。