製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ
製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ

和歌山のこちらの地域は台風は幸い何事もなく過ぎました。山陰地方や九州は大雨とのこと、案じています。まだ時折激しい雨が降っていますが、明日の和歌山は久々に晴れ間も出るという天気予報を見て、急遽、棕櫚繊維(タイシ)の下準備「毛ごしらえ」をすることにしました。
棕櫚繊維(タイシ)は鬼毛箒(タイシ箒)の原料になる棕櫚繊維です。また、棕櫚繊維(タイシ)の中から本物の鬼毛(本鬼毛・タチケ)だけを抜き集めると、本鬼毛箒の原料になります。

製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ
製作風景-【準備】鬼毛の毛ごしらえ

画像1枚目は毛ごしらえを終え、既定の長さに裁断した棕櫚繊維を自然乾燥させているところです。
画像2枚目は裁断前の棕櫚繊維で、濡らして毛捌き機(輪転機)にかけた後の状態です。特別に長く硬い棕櫚繊維を仕入れています。改めて何センチくらいの長さがあるのか気になり測ったところ、およそ50~60cm前後、70cm程ある繊維も一部にあります。裁断前のこの繊維は、天然の棕櫚皮をほぐしただけの状態なので、元々の棕櫚皮の全長が同様かそれ以上あったということになります。
この長い繊維の質の良い部分だけを切って、棕櫚箒に使います。