伝統的な棕櫚箒作りに携わる中で、とても日本人らしいなあ、と思う事のひとつが、素材を生かし無駄にしないという物作りの基本姿勢です。
棕櫚をはじめ竹材などすべての素材について、最も素材が生きる加工方法・用いるべき場所を真剣に考え、端材についても生かせる部位は可能な限り無駄なく使い切り、素材の廃棄量・ロスを極力減らして作ります。そうした姿勢は師匠の側で働く中で自然に学びます。表から見える所に使えない短く柔らかい棕櫚繊維も捨てずに揃えて、生かせる場所に使います。
- 本鬼毛長柄箒の小玉作り
- 棒束子[キリワラ]製作