【棕櫚箒】棒束子[キリワラ]足袋洗い
【棕櫚箒】棒束子[キリワラ]足袋洗い

先日製作した棕櫚の「足袋洗い」の仕上げ工程。水洗い・天日干しを数回繰り返します。これらは細くやわらかい棕櫚繊維を束ねて作った、 洗濯用の棒束子(キリワラ=切り藁)です。梅雨が明けてすっかり夏の空です。

今回は棕櫚箒を太陽光に晒して干していますが、誤解を招く恐れがありますので念のためご説明しますと、棕櫚は天然繊維のため紫外線で劣化しますから、棕櫚箒の保管場所は太陽光・紫外線の当たらない風通しの良い所と昔から決まっています。例外として、短時間で芯まで乾かしたい場合はこのように天日干しする事があります。「短時間」というのが肝心なところです。

棕櫚箒を直射日光の当たる場所や、明るい窓際や、間接光でも強い照り返しの当たる壁や軒先などに保管するのは絶対に避けてください。長期間繰り返し紫外線を浴び続けると棕櫚繊維や竹材の劣化が早まり、箒の寿命を縮める原因になります。