製作風景-【棕櫚箒】鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒
製作風景-【棕櫚箒】鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒

引き続き【棕櫚箒】鬼毛(タイシ)7玉長柄箒を完成品の棕櫚箒の形に組み立てる「箒を合わせる」工程。
バラバラに製作してきた玉(束)を一対ずつコウガイ(孟宗竹から削り出した太い竹串)に叩き通します。この時、各玉の足巻き(あしまき)の端と黒竹柄の接合部になるべく隙間が出来ないように注意しながら銅線で固定しています。

製作風景-【棕櫚箒】鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒
製作風景-【棕櫚箒】鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒
製作風景-【棕櫚箒】鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒
製作風景-【棕櫚箒】鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒28

続けて、仕上げ工程熊手をかけて毛流れを整え、鬼毛製のブラシで棕櫚繊維を磨き、穂先を切り揃え、火で炙って毛羽を焼き切り、自然乾燥させます。

ちなみに画像3枚目の後ろにチラリと写り込んでいる浮世絵は、江戸時代に喜多川歌麿が描いた「酩酊の七変人」の1枚(コピーしたもの)です。棕櫚箒が描かれた絵の中でも特にお気に入りの、楽しい1枚です。他にも江戸時代の棕櫚箒の絵はこちらのページからもご覧いただけます。