本鬼毛9玉長柄箒作り。棕櫚箒の各玉(束)は、コウガイ(竹串)に通す前にクジリ(千枚通し)で下穴を開けます。もし下穴なしで玉を直接コウガイに刺すことが出来れば、より早く作業が出来るのですが、強く縛った棕櫚はとても硬く、そうはいきません。
丈夫で綺麗な仕上りの箒にするためには、作業を何度もやり直すことなく一度で正確に玉を通さなければなりません。
この時、手の力だけではなかなかクジリが通らないので、体を前に倒し体重をかけて突き通します。肩にかなりの負担がかかります。
- 昔の棕櫚箒(江戸時代)2-「人倫訓蒙図彙」/元禄3年1690-1691年/蒔絵師源三郎画など
- 鬼毛(本鬼毛・タチケ)の選別