製作風景-【準備】コウガイ削り
製作風景-【準備】コウガイ削り

棕櫚箒作りに必要なコウガイ(太い竹串)が足りなくなったので、数年前に山から切り出しておいた孟宗竹を割って作ります。左上の大きい刃物は竹を割るための海老鉈(えびなた)、その下の小刀は関西の鰻(うなぎ)包丁(鰻裂)、右上の黒線の入った板は既定の長さを印したコウガイ用の物差しです。
小刀は普通の小刀でも良く、師匠も鰻裂と小刀の両方を使っていました。鰻裂の方が刃の角度や包丁の厚みがコウガイを削るのにちょうど良いので、気に入って愛用しています。
鉈(なた)は弟子入りするまで手にしたことがなく、まったく馴染みのない刃物でした。何度使っても師匠のように的確に狂いなく竹を割る事が出来ないので、まだまだ練習が必要な道具のひとつです。