製作風景-【棕櫚箒】本鬼毛7玉長柄箒
製作風景-【棕櫚箒】本鬼毛7玉長柄箒

本鬼毛7玉長柄箒の耳玉作り。棕櫚箒の玉の内側の余分に長い鬼毛束をハサミで裁断します。この時、師匠をはじめ、鬼毛箒を作るかつての職人はハサミではなく別の刃物で切断していました。師匠は大きな枝切鋏を固定して使っていました。他の職人さんは、棕櫚を裁断する「パン切り」のような刃物を使っていました。ハサミを使わなかった主な理由は、鬼毛箒の玉はとても硬いので手に負担がかかるからです。私は今のところハサミで切断出来ているのでハサミを使っていますが、いつか力が弱くなりハサミで切断できなくなったら、枝切鋏かパン切りを使おうと思っています。
画像左上あたりに、棕櫚束の中に2、3本飛び出して見えているのは、伝統的に玉の芯に少量入れている餅藁です。