![製作風景-【棕櫚箒】鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒](http://blog.shurohouki.jp/wp-content/uploads/2018/05/20180427_shurohouki_700_525-700x525.jpg)
引き続き【棕櫚箒】鬼毛(タイシ)9玉長柄箒を完成品の棕櫚箒の形に組み立てる「箒を合わせる」工程。竹製のクサビを打ち込みます。竹のクサビはほうきの完成時には見えなくなります。クサビを打つのは箒をより長持ちさせる為です。
長年ほうきを使っていると、乾燥などにより柄竹や棕櫚が多少縮み、当初縛っていた銅線や麻糸が少し緩むことがあります。銅線や麻糸が緩むと棕櫚繊維が抜け落ちやすくなり、やがて箒がバラバラに壊れてしまう恐れがあります。
製作時に全力で巻き締めた銅線や麻糸にさらにクサビを入れると、より硬く締まり頑丈になります。
昔から鬼毛箒は長年使用するものですから、経年変化で多少の素材の縮みが出ることを見越して、それでも出来るだけ銅線や麻糸が緩まないように、長くご愛用いただけるように、との先人達の工夫のひとつです。