【棕櫚箒】本鬼毛荒神箒5玉トサカ型を作ります。画像1枚目は2玉(束)を合わせたところです。順番に1玉ずつ合わせて、扇形に広がった小箒にしていきます。
画像2枚目は3玉(束)目を縛るところです。
この箒は黒竹柄やヒノキ柄を付けない「共柄(ともえ)型」という形で、箒の穂先から持ち手までつながった棕櫚で出来ています。卓上など手元の掃除に使いやすい手のひらサイズ(少し大きめ)の棕櫚小箒です。
画像3枚目は4玉(束)目を縛るところ。徐々に扇形に広がった形になってきました。
小さいながらも、大きな本鬼毛座敷箒・長柄箒などと同じく、棕櫚繊維の中から1本ずつ選び出した本物の鬼毛を使い、本鬼毛座敷箒と同じ技法で製作しています。
画像4枚目は5玉(束)目になる玉を作っているところです。
「トサカ型」とは、箒の形がニワトリのトサカに似ていることから付いた名です。
昔からまったく同じような形の箒で4玉(束)の小箒(荒神箒4玉トサカ型)というのもあるのですが、私の師匠は四という数字があまり好きでなかったそうで、荒神箒は縁起をかついで5玉・3玉・1玉と決めて作っていました。私も同様にしています。
この後、余分な棕櫚繊維を切り、仕上げ工程へ移ります。