製作風景-【棕櫚箒】棕櫚皮手箒
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製作風景-【棕櫚箒】棕櫚皮手箒
製作風景-【棕櫚箒】棕櫚皮手箒

【棕櫚箒】棕櫚皮5玉手箒・特選作り。品質・特選は、厳選に厳選を重ねた棕櫚皮で製作しています。原料となる棕櫚皮は、色艶が良く美しくキメが整っているものほど、繊維としても丈夫で長持ちします(画像1枚目で手に持っていたり、画像1・2枚目に山積みしているのが、棕櫚皮箒の原料の棕櫚皮=棕櫚の木の樹皮です)。

製作風景-【棕櫚箒】棕櫚皮手箒
製作風景-【棕櫚箒】棕櫚皮手箒
製作風景-【棕櫚箒】棕櫚皮手箒
製作風景-【棕櫚箒】棕櫚皮手箒

棕櫚皮の性質は様々で個体差も大きいため、昔から作り手はそれぞれの棕櫚皮の性質をみて、最もふさわしい棕櫚製品に加工してきました。上記画像に写っている棕櫚皮は、別種の棕櫚箒の本鬼毛箒やタイシ箒の原料繊維に使う棕櫚皮とは元々の性質が異なりますので、もしこれら棕櫚皮箒用の棕櫚皮をほぐして棕櫚繊維にしても、本鬼毛箒やタイシ箒を製作するのはまず無理か、非常に難しいといえますし、また逆に、本鬼毛箒やタイシ箒の原料繊維用の棕櫚皮を使って棕櫚皮箒を製作する事もとても難しいです。

意匠は銅線と蝋引き麻糸の組み合わせ、持ち手は黒竹。銅線と黒糸の組み合わせは私の師匠が好んで製作していた意匠です。

師匠の工房では、私が弟子入りするより何年もずっと前までは蝋引きの黒糸を使用していましたが、近年は皮革用のポリエステル糸の黒糸を使用していますので、もし同じ意匠の新しい棕櫚箒を目にする機会がありましたら、糸の材質の違いを見ていただきますと、製造元が師匠の工房(黒色のポリエステル糸)なのか、私・棕櫚箒製作舎の棕櫚箒(蝋引き麻糸)なのかを見分ける事が出来ます。