使い方-棕櫚タンブラーブラシ
使い方-棕櫚タンブラーブラシ

今日は棕櫚箒の製作風景ではなく、【棕櫚束子】タンブラーブラシの使い方と、お手持ちの容器で使用可能かどうかの判断方法についてご案内します。
画像が当店でタンブラーブラシ・ポットブラシとして製作している棕櫚ブラシ(タワシ)です。タンブラーの他、広口瓶、ポットや水筒・魔法瓶など手の入らない深い容器を洗うための棕櫚ブラシです。昔から瓶の底を洗うのによく使われたので「瓶底洗い」などともよばれます。画像はリネン色麻糸巻き仕様(黒色麻糸巻き・銅線巻きもあり)。

まずは、タンブラーブラシの使い方(お手持ちの容器で使用可能かどうかの判断方法については後述)。画像1枚目のように、一般的な蓋付きタンブラー容器にタンブラーブラシを入れようとしても、そのままでは入りそうにありません。無理やり押し込んでしまうと棕櫚繊維が折れ曲がって傷んでしまいそうです。

以下がタンブラーブラシの使い方・入れ方の一例です。

使い方-棕櫚タンブラーブラシ
使い方-棕櫚タンブラーブラシ

上(画像2枚目)のようにブラシ部分を軽く握りブラシの先をすぼめます。ようは、ブラシの先がバラけないように、小さくまとまるように持ちます。
下(画像3枚目)は、この持ち方を別角度からみたところです。

使い方-棕櫚タンブラーブラシ
使い方-棕櫚タンブラーブラシ

そのままブラシを入れていきます。まず下(画像4枚目)のように、ブラシの下部をタンブラー容器の口に押し当ててて入れます。

使い方-棕櫚タンブラーブラシ
使い方-棕櫚タンブラーブラシ

もしブラシ上部の棕櫚繊維が入りにくい時は、下(画像5枚目)のように、もう一方の手の指でブラシを押さえると容器の口に収まりやすく入れやすいです。

使い方-棕櫚タンブラーブラシ
使い方-棕櫚タンブラーブラシ

タンブラー容器の中にタンブラーブラシが入りました(下・画像6枚目)。

使い方-棕櫚タンブラーブラシ
使い方-棕櫚タンブラーブラシ

それではタンブラーの中を洗っていきましょう。実際には水で濡らしながら洗います。洗剤を使った後はブラシもよくすすいでください。具体的な使い方は下・画像7枚目。

使い方-棕櫚タンブラーブラシ
使い方-棕櫚タンブラーブラシ

[タンブラーブラシの使い方]
1. ブラシを容器の底にまっすぐ付け動かして、容器の底をこすり洗い
2. そのままブラシを少し斜めにして側面に当てながら上下させ容器の内壁ぐるりを洗う
3.容器にブラシを入れたままブラシ上部端を使い容器の口のすぐ下「返し」内壁をこすり洗い(返し=容器の口のすぐ下の形がくびれて内壁が反っている部分)
4.ブラシを抜き容器の口まわりを外側からブラッシングして洗う。

黒竹柄を長持ちさせるために、洗った後はよく振って水切りし、風通しの良い場所に吊るしてしっかり乾燥させてください。ご使用にならない時は、劣化を早める原因になる太陽光・紫外線を避け、風通しの良い場所で保管してください。

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つぎに、お手持ちの容器で使用可能かどうかの判断方法について、2通りご紹介します。

使い方-棕櫚タンブラーブラシ
使い方-棕櫚タンブラーブラシ

ひとつの方法は、上・画像8枚目のように容器の口径と、ブラシを握った際の直径を比較する方法。
もうひとつの方法は以下画像9・10・11枚目のように定規などで測る方法です。
ブラシの縛った部分の厚み・直径、またはブラシ先端を手で握った時の棕櫚束の直径と容器口径を比べ、ブラシの方が小さければ、容器に差し入れて洗う事ができます。

使い方-棕櫚タンブラーブラシ
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使い方-棕櫚タンブラーブラシ
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棕櫚ブラシの替え時について:
ご使用時に、ブラシから切れ毛が多数出るようになったら、そろそろ棕櫚繊維の寿命ですので、買い替えをおすすめします。

(参考までに、画像のタンブラー容器はTHERMOSサーモスの水筒500ml真空断熱ケータイマグです。4年ほど毎日使用しているため塗装剥げや傷が写ってしまい見苦しくてすみません。)