![製作風景-【棕櫚箒】他社製の鬼毛箒の修理](http://blog.shurohouki.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180114_shurohouki_700_525-700x525.jpg)
長らくおあずかりしていた鬼毛箒(他社製)の修理に取り掛かります。「手箒(てぼうき)」とよばれる片手箒です。短柄・半柄などとよばれることもあります。
7玉の棕櫚鬼毛手箒で、7つある玉(束)のうちひとつが緩み、棕櫚繊維が抜け落ちはじめていました。棕櫚繊維が大量に抜けてしまう前の早い段階でご相談いただきましたので他の箇所の損傷は少なく、修理時間も比較的短く済みそうです。
他社製といっても、私の師匠の工房から京都の老舗箒店に数年前に納めた箒です。ご依頼主のお話から、私が弟子として在籍していた頃に製作された箒だと分かりました。
棕櫚箒の修理は基本的に完全分解修理です。まず最初に箒をバラバラにするところから始めます。