![倉敷市茶屋町の鬼面](http://blog.shurohouki.jp/wp-content/uploads/2017/03/20170330_shurohouki_700_525-700x525.jpg)
棕櫚で出来ている身近なものをご紹介します。お祭りなど伝統行事の中で棕櫚が使われている事があり、時々意外な用途で「棕櫚素材を探している」と相談をいただく場合があります。
写真は我が家の玄関に飾っている倉敷市茶屋町の鬼面。鬼の髪の毛に棕櫚繊維が使われています。ずっと以前は棕櫚皮をほぐして繊維にして鬼面作りに使用していたそうなのですが、数年前に弟子として働いていた時に師匠の工房へお問い合わせいただき、鬼面作りの為に何度か棕櫚繊維をお送りしたご縁で、私もこの見事な鬼面を譲り受けました。この鬼面の髪の毛の棕櫚繊維は、人間用のヘアリンスで仕上げているのだとか。確かに棕櫚繊維は髪の毛や動物の毛のように見えることもあります。
他の地方では、鬼面の髪の毛のほか獅子舞の獅子の尻尾に棕櫚が使われている場合もあります。
![倉敷市茶屋町の鬼面](http://blog.shurohouki.jp/wp-content/uploads/2017/03/20170330_2_shurohouki_700_525.jpg)