昨年12月下旬から自分たちの手で進めてきた工房内の大工工事(?)がほぼ完了しました。手前の作業台を増設し、作業場を2つにしたので、これまでのように箒の種類が変わるたびに毎回片付けなくとも、複数種類を並行して製作する事が可能になります。また細かい所も全面的に改善し、照明を増やしたり、道具の置き方や材料を整理しました。作業効率が上がり、ずいぶん仕事しやすくなりました。すべて大家さんが離れの部屋を追加で貸してくださったお陰です。

今日は午後から地元の和歌山県立海南高校大成校舎の学生15名程と先生数名が授業で見学される約束があり、昨日から急ピッチで大工仕事を仕上げ、片付けました。

6畳の工房に15名も入れるか心配でしたが、やはりギュウギュウで無理があり、画像右の机やゴミ箱などを外に出し、何とか皆さんに入っていただきました。学生さんはほとんど座れず立ちっぱなしでの授業となり、狭い工房で申し訳なかったです。地元といえど、棕櫚産業や棕櫚箒の事は知らなかった学生さんが大多数、とのことでしたが、事前に勉強して来られ、しっかり熱心に話を聞いてくださいました。

私の準備不足で、伝えたい事が言えずに終わったように思い、もし今後また若い方とお話する機会があればどうしようかな、とか、私がこれから挑戦する事は何かな、と考えたり反省したり、いつもと違った刺激になりました。海南高校大成校舎の皆さま、ありがとうございました。