町内小中学校用の【棕櫚箒】皮5玉手箒・上
町内小中学校用の【棕櫚箒】皮5玉手箒・上

今日は、紀美野町内の小中学校掃除用の棕櫚皮5玉手箒・上の最初の納品日。出来上がった箒を持って小川小学校と美里中学校へ行ってきました。この日を迎えられたのは、紀美野町役場や学校関係の皆さまのご協力のお陰です。ありがとうございました。この棕櫚箒は、紀美野町から町内5つの小中学校の子ども達に贈られます。

子ども達・先生方が皆さん集まってくれて、この手箒を師匠が学校掃除用に考案した成り立ちと使い方の説明と、先月実物を製作した時の様子をまとめた動画を見ていただきました。師匠が小中学校用に最後に納品して数十年、学校掃除用の箒の製作は私としてははじめての試みでした。子ども達への引き渡しは緊張し反省するところが多々ありましたが、棕櫚箒をはじめて使った時の笑顔や反応を直に見られたのは本当に良い経験になりました。当日は余裕がなく写真が撮れませんでした。画像は納品前の箒です。後日、あと3校に納品予定です。

→(追記2019.11.24):わかやま新報「キッズシンポー」2019.11.17に、当日の小川小学校の記事が掲載されました。ありがとうございました。

わかやま新報「キッズシンポー」2019.11.17記事
わかやま新報「キッズシンポー」2019.11.17記事

[補足]これら小中学校用に製作した「棕櫚皮5玉手箒・上」は、通常定番商品として製作している同じ型の手箒とは仕様や品質が異なるため、誰でも一目で区別がつくように、銅線だけでなく一部に黒麻糸を巻いた意匠で仕上げました。今回、学校用箒として出来るだけコストを抑えるため通常品には使わない黒竹を付け、小中学生のために軽量化することを重視し、棕櫚皮の量を通常よりも減らしたり特に軽い黒竹を選んだりしています。そのため通常品よりも耐久性では劣るかもしれません。師匠が数十年前に学校用の同型手箒を製作した際も、あえて通常品とは違う品質にした、と話してくださった事がありました。その当時の工夫や苦労話を参考にさせていただきました。