製作風景-【棕櫚箒】本鬼毛長柄箒
製作風景-【棕櫚箒】本鬼毛長柄箒

バラバラに製作してきた棕櫚本鬼毛の玉(束)の端に足巻きをし、【棕櫚箒】本鬼毛9玉長柄箒の形に組み立てる「箒を合わせる」工程。

繊維1本ずつ手選別した本鬼毛箒の原料「本鬼毛・タチケ」
繊維1本ずつ手選別した本鬼毛箒の原料「本鬼毛・タチケ」

画像2から4枚目は、繊維1本ずつ手選別し揃えた本鬼毛箒の原料「本鬼毛・タチケ」です。本鬼毛は1枚の棕櫚皮から多くて10本前後とれるといわれる、特別太く硬く真っ直ぐで丈夫な棕櫚繊維のことです。

繊維1本ずつ手選別した本鬼毛箒の原料「本鬼毛・タチケ」
繊維1本ずつ手選別した本鬼毛箒の原料「本鬼毛・タチケ」

元々は、1本ずつ手選りした本鬼毛を原料にした棕櫚箒のことを「鬼毛箒、または本鬼毛箒」とよんでいました。本鬼毛が入手困難になって以降、本鬼毛箒は製造できず流通しなくなり、いつの間にか未選別の棕櫚繊維(=タイシ。棕櫚皮を機械でほぐした棕櫚繊維で、本鬼毛・タチケも含まれているが、細く柔らかい繊維や短い繊維も多く混在している)を原料にした「タイシ箒」が「鬼毛箒」とよばれるようになり現在に至ります。

繊維1本ずつ手選別した本鬼毛箒の原料「本鬼毛・タチケ」
繊維1本ずつ手選別した本鬼毛箒の原料「本鬼毛・タチケ」