【棕櫚箒】鬼毛（タイシ）7玉長柄箒のパーツとなる玉（束）作り。
「鬼毛箒（タイシ箒）」は、見た目がよく似ている「本鬼毛箒」とは主原料が異なり、上質な未選別の棕櫚繊維を束ねて作る箒です。鬼毛箒（タイシ箒）は、「本鬼毛箒（太く硬い本物の鬼毛だけを1本ずつ選り集めて作る）」と比べると、細く柔らかい棕櫚繊維が多く混ざっているため、床当たりの柔らかい仕上がりになります。
鬼毛箒（タイシ箒）原料の未選別の棕櫚繊維は長さも不揃いなので、そのまま束ねてしまうと肝心の穂先（箒先端部の床に当たるところ）まで届かない中途半端に短い繊維が多数混在した、穂先厚さが薄い棕櫚箒になってしまいます。それでは箒の見た目も掃き心地も悪くなってしまいますので、できるだけすべての棕櫚繊維が床に当たるよう、不揃いな繊維の端を手指で揃え、重ね束ねていきます。