これまで【棕櫚箒】皮5玉手箒・上の意匠は、持ち手は黒竹またはヒノキに、「銅線巻」のみでしたが、今後は従来の「銅線巻」に加え「麻糸巻」2種の製作も承ります。麻糸は、蝋引き麻糸(黒褐色)またはリネン色麻糸です。 各仕様の拡大画像はこのページの下の方と商品ページに掲載しています。

棕櫚箒-仕様変更/ 皮5玉手箒・上に麻糸巻2種を追加
棕櫚箒-仕様変更/ 皮5玉手箒・上に麻糸巻2種を追加

画像左から「C-2.リネン色麻糸巻/ヒノキ柄」「A-1.銅線巻/黒竹柄」「B-1.黒褐色麻糸巻/黒竹柄」「C-1.リネン色麻糸巻/黒竹柄」。左端と右端箒は同じリネン色麻糸巻です(糸色が違ってみえるのは光線の当たり具合のため。右端の黒竹柄の箒の方が実際のリネン色麻糸の色味に近いと思います)。

かねてより、江戸時代の棕櫚箒のように棕櫚・竹・糸だけを使った、それでいて現代の皆さまのご要望に沿うような、丈夫で数年間は使えて掃きやすく、見た目にも美しい棕櫚箒が作れないか模索してきました。この箒は結束箇所を最小限にそぎ落としたシンプルな構造のため、麻糸巻仕様で従来の銅線巻と同等の丈夫な箒を作れるかが課題でした。この手箒は昭和時代に、学校掃除で子ども達が使うために私の師匠・桑添勇雄さんが考案したカタチ・構造で、当初より銅線巻で製作することを前提に作られたものです。

麻糸の留め方を工夫し、長く使っても緩みにくく出来ましたので麻糸巻2種を定番商品に加えます。ただし構造補強のための真鍮釘2本は引き続き使用していますので、ほうき廃棄時に分別する際は真鍮釘2本はペンチで抜いてください。

またその他の箒と同様に「棕櫚皮手箒・上」の標準仕様として箒の両側面に打っている銅または真鍮製の丸鋲(画像2枚目参照)については、ご要望があれば丸鋲を打たずに竹(孟宗竹製の竹串=コウガイ)の小口・切断面が見える状態で仕上げます(画像3、4枚目参照)。側面の丸鋲は飾りであり、使用しなくても箒の構造や強度には影響ありません。

下の画像が従来の意匠「銅線巻」、丸鋲あり(真鍮製)。

仕様変更(麻糸巻2種を追加):棕櫚皮5玉手箒・上/銅線巻
仕様変更(麻糸巻2種を追加):棕櫚皮5玉手箒・上/銅線巻

下の画像が「リネン色麻糸巻」。丸鋲なし。コウガイ(太い竹串)の切断面・小口が見えています。

仕様変更(追加):棕櫚皮5玉手箒・上/リネン色麻糸巻
仕様変更(追加):棕櫚皮5玉手箒・上/リネン色麻糸巻

下の画像が「黒褐色麻糸巻」(蝋引き麻糸)。丸鋲なし。上と同じくコウガイ(太い竹串)の切断面・小口が見えています。

仕様変更(追加):棕櫚皮5玉手箒・上/黒褐色麻糸巻
仕様変更(追加):棕櫚皮5玉手箒・上/黒褐色麻糸巻