製作風景-【準備】コウガイ削り

製作風景-【準備】コウガイ削り

棕櫚箒作りに必要なコウガイ(太い竹串)が足りなくなってきたので、こしらえました。
コウガイは数年前に山から切り出し自然乾燥させておいた孟宗竹を割って作ります。孟宗竹はある程度長いままで保管しているので、まずは必要な長さに鋸で切ります。

製作風景-【準備】コウガイ削り

製作風景-【準備】コウガイ削り

鉈で割っていきます。

製作風景-【準備】コウガイ削り

製作風景-【準備】コウガイ削り

小刀で削り整えます。

製作風景-【準備】コウガイ削り

製作風景-【準備】コウガイ削り

最後に火で炙って油抜きをします。画像は油抜きをした後の完成したコウガイです。
コウガイは完成品の棕櫚箒になるとどこに使われているか見えなくなってしまうのですが、長柄箒や手箒作りに必須で、しっかりしたコウガイが入った棕櫚箒は長年使ってもゆるみにくく頑丈で長持ちするので、見えない部分ですが重要なパーツです。こしらえる度に、かつて師匠からコウガイについて色々と教わった事を思い出します。コウガイを自分で削らせてもらえるまでには、弟子入りから1年程かかったと思います。