本鬼毛箒の原料となる本鬼毛・タチケの選別。あらかじめ毛ごしらえを済ませて自然乾燥させた「選別していない棕櫚繊維(=タイシ)」束を左手で持ち、その中から、原料となる本物の鬼毛(本鬼毛・タチケ)を探し出し、1本ずつ抜き、種類ごとに分類しながら揃えていきます。ある程度の量がたまったら、これを束ねて本鬼毛箒のパーツとなる玉(束)をこしらえていきます。
本鬼毛を目だけで見て探しているように思われがちな選別工程ですが、もし目だけで探していたらもっと時間がかかっていると思います。棕櫚繊維(=タイシ)束の中に混ざっている本鬼毛の有無は、まず左手の指先で感じ取り、それから見て確認し抜き出しています。
- 棕櫚箒-皮5玉手箒作り
- 棕櫚箒-鬼毛の毛ごしらえ