製作風景-【棕櫚箒】柄竹の準備
製作風景-【棕櫚箒】柄竹の準備

長柄箒の持ち手になる黒竹柄(くろちくえ)の準備。
箒の柄として持ちやすいかどうか・色艶・曲がり・傷や割れ・重さなどをチェックしながら、竹の良い部分を既定の長さに切り、節を削り、面取りし、穴をあけます。
ところが今日はどういう訳か、多数の黒竹を選り分けたものの、なかなかこれ、という黒竹が見つかりません。黒竹にしても棕櫚にしても自然素材なのでそういう事もあります。納得いくまでいくつも吟味するしかありません。

いつも使用しているこの黒竹は和歌山県日高町で栽培・加工している特産品です。黒竹の黒い色は天然の色で、人工的に染めているのではなく、山に生えている時から黒色をした竹です。日当たりや環境により変化する自然の色なので、色ムラや斑紋など黒竹それぞれに個性があり、それが面白く楽しみでもあります。