製作風景-鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒
製作風景-鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒

鬼毛箒(タイシ箒)7玉長柄箒の仕上げ工程。シュロほうき表面の棕櫚の毛羽立ちをライターの火で炙って焼き切ります。
棕櫚繊維表面に現れる毛羽立ち(毛羽は本鬼毛よりも、特にタイシ表面に多く見られる)は何だろうかと長年考えていたのですが、おそらく、棕櫚を繊維状にバラバラにする前(元々の棕櫚皮だった時)に、隣り合った繊維どうしを結合していた非常に細い繊維が切れたものの名残ではないかと思います。
毛羽は本鬼毛製の仕上げブラシで磨くと大部分は取れてしまうのですが、ブラシで磨けない部分はライターの強火で焼きます。これも師匠から学んだ技法です。