製作風景-鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒
製作風景-鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒

鬼毛箒(タイシ箒)7玉長柄箒の玉作り。短い棕櫚繊維を自作のクシを使って取り除いていきます。
鬼毛箒・本鬼毛箒の原料の棕櫚繊維のことを「タイシ(漢字表記:太市)」といいます。タイシは、棕櫚皮をほぐして1本1本バラバラの状態にした棕櫚繊維の事です。棕櫚皮をほぐしただけなので、元々の棕櫚皮のサイズや質により、タイシには多様な長さ・太さの不均質・不揃いな棕櫚繊維が混在しています。

製作風景-鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒
製作風景-鬼毛箒(タイシ箒)長柄箒

鬼毛箒(タイシ箒)は、上質なタイシから短い繊維を取り除き、繊維の太さや質は自然のままの状態(ほぐす前の棕櫚皮に含まれていた太い繊維や細い繊維が混在している状態)で束ねて作ります。
本鬼毛箒は、上質なタイシに含まれている特別に太く硬く丈夫な棕櫚繊維=本物の鬼毛(本鬼毛・タチケ)を、あらかじめ手で1本ずつ抜き集め、それを束ねて作ります。
鬼毛箒(タイシ箒)と本鬼毛箒は名前と見た目が似ているので混同されることが多いのですが、原材料の質・耐久性・製作時間が異なるため、掃き心地や見た目の美しさ・耐久年数・価格などが異なります。