コウガイは棕櫚箒の長柄箒・片手箒・一部の荒神箒に使う太い竹串です。持ち手・柄(え)に真横にあけた穴に通したコウガイに、小さい棕櫚の玉(束)を順番に刺して柄(え)に留めていき、1本の棕櫚箒は作られています。 弟子入り直後「…
月: 2月 2017
本鬼毛小箒の仕上げ工程-箒を磨く
本鬼毛5玉小手箒[階段箒]の仕上げ工程のひとつ、「箒を磨く」工程。仕上げ用の本鬼毛製小箒(仕上ブラシ)を使って、水で濡らして熊手をかけた棕櫚繊維を梳かしながら伸ばし磨きます。
作業台周辺
棕櫚箒作りをする作業台。修業中ずっと使っていた作業台の寸法を測って自分で作ったものです。 材質は欅(ケヤキ)で、一部に鉄を取り付けています(欅でなくても硬い木材ならよいです)。 中央の白い紐は「引き紐」とよんでいて、固定…
棕櫚箒-本鬼毛9玉長柄箒の玉作り
本鬼毛9玉長柄箒の玉(束)作り。あらかじめ1本ずつ選び出して集めておいた鬼毛(本鬼毛・タチケ)を、毛質の違いなどで分け、層にして束ねていきます。 棕櫚箒を構成する玉(束)はそれ自体が小さな棕櫚箒です。1本の箒を形作るそれ…
昔の棕櫚箒(江戸時代)1-「酩酊の七変人」/1801-1803年/喜多川歌麿
棕櫚箒を製作している席の正面、いつも作業中に見ている壁面です。製作見本にしている師匠の棕櫚箒や、自分で弟子時代に作った箒などのほか、大好きな浮世絵のコピーを飾っています。 1801~1803年頃に喜多川歌麿が描いた三枚一…
皮7玉長柄箒作り-コウガイを切る
昨日に引き続き、皮7玉長柄箒(黒褐色麻糸巻)を製作。作業終盤、棕櫚の玉(束)をすべて刺し終えたら余分な長さのコウガイ(竹串)を鋏で切ります。コウガイはとても硬いので、植木鋏を使います。
皮7玉長柄箒を作る-黒褐色麻糸巻
棕櫚皮製の箒「皮箒(棕櫚皮箒)」の製作風景。皮7玉長柄箒を作っています。 作業台左側にあらかじめ吟味・選別しておいた上質な棕櫚皮を積み、その中から色味・質感・厚み・長さなどを合わせながら1本の皮箒を作っていきます。棕櫚皮…
寺社・護摩壇・祭壇用小箒の糸綴じ
寺社・護摩壇・祭壇用小箒の糸綴じをします。黒色の太い木綿糸を、長い針を2本使って綴じていきます。 糸綴じは、釘や鋲を使わずに丈夫に仕上げたい時や、箒穂先が広がらないようにするために昔からある方法です。色々な綴じ方があると…
ヒノキ柄(持ち手)の下準備
棕櫚箒の柄(持ち手)素材は、伝統的に棕櫚箒の柄として使われてきた黒竹と、2012年から新たにラインナップに加えたヒノキの2種類があります。 ヒノキ柄(持ち手)は数本ずつまとめて下準備をします。ヒノキは奈良県吉野の業者さん…
皮7玉長柄箒の玉作り-黒褐色麻糸巻
皮7玉長柄箒の玉を作ります。棕櫚箒の束を縛る素材は、蝋引きの黒褐色麻糸です。
引き続き鬼毛箒(タイシ箒)9玉長柄箒を作る
1月末に途中まで製作を進めていた鬼毛箒(タイシ箒)9玉長柄箒を仕上げます。製作の終盤、余分な長い毛を包丁で切り落とす工程。使う刃物はよく切れる扱いやすい包丁なら何でも良いのですが、私は出刃包丁を使っています。
寺社・護摩壇・祭壇用小箒の製作
昨日に引き続き皮小箒を作ります。「皮3玉達磨型箒・特上/護摩壇・祭壇用小箒」の製作。以前、あるお寺さんからの依頼で、護摩壇用として長年使われていたという棕櫚皮小箒を参考に、新しく護摩壇用小箒を作らせていただいたことがあり…