柄付けの玉を作る
柄付けの玉を作る

棕櫚箒を構成する玉(束)の中でも特に、柄(持ち手)の先に棕櫚を巻いた、箒中央の玉のことを「柄付けの玉(えづけのたま)」とよびます。
玉の表層の繊維を一周分すくい、内側の余分に長い繊維を包丁で切断します。その際、左手に竹製の道具を持ちます。竹のヘラのような形で、物差しと添え木(当て木)を兼ねた役割があります。師匠も自作した物をいつも大事に使っていましたが、そういえば、この竹の道具の名前は聞いたことがなかったように思います。しかし鬼毛箒・本鬼毛箒作りにはかかせない道具です。今使っている物は、弟子入りして4年程経ち、はじめて鬼毛箒を作ることを許された日に孟宗竹を削って作りました。

柄付けの玉を作る
柄付けの玉を作る