棕櫚のはたきを作る
棕櫚のはたきを作る

棕櫚のはたき(ヒノキ柄)を作る。未選別の棕櫚繊維(タイシ)から鬼毛(本鬼毛・タチケ)を抜き取った後に残る細く柔らかい棕櫚繊維だけを使用。昔はこの「鬼毛を抜き取った後に残る細く柔らかい棕櫚繊維」を使って、棕櫚タワシを作っていたそうです。上質な柔らかい棕櫚タワシが出来たそうです。
この細く柔らかい棕櫚繊維は「二番毛」ともよばれていました。鬼毛(本鬼毛・タチケ)が「一番毛」という意味から来た言葉のようですが、棕櫚箒作りの現場では鬼毛は「鬼毛・本鬼毛」とよばれ「一番毛」とはあまり言わなかったように思います。ごくたまに師匠が他の業者さんと話をする中で鬼毛のことを「一番」とか「一番毛」と言っているのを聞いたことはあります。もしかすると「一番毛・二番毛」という言い方は棕櫚原料を扱う業者や仲買人の方々がよく使っていた言葉なのかな、と思っています。